構想から約3ヶ月、何度も失敗し続けけていたラピスラズリの天然石ピアスがようやく完成しましたー！

こちらになります→ラピス半円蒔絵ピアス

半円型の石の裏表にビーム状の線で純金の蒔絵を施したデザインなのですが、漆を磨こうとしたらもうはげるはげる。。

「うわぁーー」という夫のため息を何度聞いたことか...笑

蒔絵と言っても、実は色々と種類があるのをご存知でしょうか？

いま私たちが商品に使用しているものでも3種類あるのです。

１つ目は、サンゴシリーズに用いているような粒の小さな『消粉』。

これは絵漆を塗って、そこに少し時間を空けて2度ほど粉を撒いて完成という比較的工数の少ないものです。

2つ目は、アルミの蒔絵ピアスに用いているような小判形の平滑面を持つ『平目粉』

平らな面で光を受け、キラキラと反射するような仕上がりになります。

3つ目が、今回天然石のピアスで使用した粒が大きめの『丸粉』

これは、絵漆を塗って粉を蒔き、乾いたら磨いて、漆の中でも最上級の上摺漆を塗って、十分に磨き上げてようやく完成という、とても工数が多く難易度の高いものになるのです。

その代わり、耐久性に優れていて、少々のことでは剥がれません！（たぶん）

今回、ラピスラズリの表面がつるつるで漆の食いつきが非常に悪かったことから、磨きの作業で何度も剥がれてしまったのですが、ガラス用の漆を用いることできれいに定着させることができました。

まさにトライアンドエラーを積み重ねて実現できたアクセサリーです。

シルバーの蒔絵バージョン、イヤリングバージョンもこれから制作していこうと思っておりますので、シルバー派、ノンホール派の皆様もお楽しみに！