FARE Urushi Products | 現代的な漆のアクセサリー

2021/07/26 22:46


4連休の期間アクロス福岡で開催された「工芸品マルシェ」。昨日無事に終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。


「工芸品」といえども、私たちはまだまだ駆け出しのブランド。なかなか私たちのブースを目当てに来てくださる方もめずらしいとは思います。

でも、だからこそ私たちは「すご〜い」「きれ〜」と目をきらきらさせながら話を聞いてくださった方。
これとこれと、どっちにしようかと鏡で何度も合わせてみながら納得いくひとつを連れ帰ってくださった方。
彼女へのプレゼントにと、見慣れないアクセサリーを必死に選んでくださった方。

そんなお客様のことを、どの催事のときでも、まだちゃんと一人ひとり覚えています。


夫婦で交代しながらお店に立たせていただきましたが、入れ替わるたびに、「さっきこんな人がこれを買ってくれたよ」「さっきこういうことを言ってるお客さんがいたよ」と、皆様とお話した事細かな情報を伝え合って、共有していました。


だからでしょうか。先述した彼女へのプレゼントにと購入した男性のお客様は、職人である夫が対応させてもらったのですが、それを聞いた妻である私にとってももう身近な人のように感じてしまっているのです。

関東から出張で来ていて、何かお土産を買って帰ろうとたまたま迷い込んだアクロス福岡でたまたま私たちのブースに巡り合い、たまたま彼女へのお土産になると思って購入してくださったというお客様。本当は福岡らしいお土産を購入しようと思っていたらしいのですが、何の因果か福岡とはそう縁もない漆のブランドと出会ってしまうなんて。これはもう運命のような気さえしてしまいます。
どうか彼女さんが喜んで使ってくれますように…!


大袈裟ではなく、漆の作品は一生ものだと思うのです。

欠けてしまったなら継げばそれもまた味になるし、装飾がはげてしまったならまた塗り直せばいいのです。だから、購入いただいたお客様とは本当に一生もののお付き合いとなれたら嬉しいです。

形ある物はいずれ壊れると言いますが、壊れたら直せばいい。

「だいぶ使ったからもういいか」と捨ててしまう前に、ぜひ一度お問い合わせくださいね。


私たちの目的はたくさん販売することではなく、やっぱり「良質な関係」を築くことなんです。

作る人と、使う人と、それぞれが責任を持って生産と消費を行えば、物を大切に使う日本の文化はきっとまた浸透します。

サステナブルとかそんな仰々しいことではなく、ただ気に入ったものに愛情をかけ大切に使う。そんな誰かの相棒と呼べるようなものをわたしたちは作りたいのです。


長くなってしまいましたが、4日間本当にありがとうございました。

同じ出店者の方にもとても良くしていただいたり、心がほっこりするようなエピソードがたくさんあった4日間でした。

次は少し期間が空きますが、10月に糸島クラフトフェスに出店予定です。
コロナの状況もまだ読めませんが、無事に安全に開催されることを。そして、皆様にまた直接お会いできることを願っております。